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キックボクシング(Kick Boxing)とムエタイ(Muay Thai)の違いについてパート2(後編)

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キックボクシング(Kick Boxing)とムエタイ(Muay Thai)の違いについてパート2(後編)

前編に引き続きですが、今回は競技としての“キックボクシングとムエタイの違い“について書いてみたいと思います。

先ずキックボクシングとムエタイの違いで挙げられることに、「肘打ち」「首相撲(組み付いての攻撃)」の有無があります。

大まかに言えば「肘打ち&首相撲」が有るのがムエタイで、無いのがキックボクシングと言っても良いでしょう。
(団体によって違うので、大まかに言えば!)
ですが、、、私がこれら格闘技に携わって思うことに、競技としての最大の相違は、攻撃技の違いや戦い方よりもその採点基準にあります。

このことに関して言うと、キックボクサーの観点からだとムエタイの判定基準はかなり解り辛いです。

どちらも共通して言えることに、ノックアウトをしてしまえば勝利者になれる訳ですが、ムエタイの採点ではパンチを殆ど加点しないため、ノックアウトが少ないのも特徴的と言えます。

そのため試合は、当然ながらキックを蹴り合う展開となり、接近戦に入ると首相撲からの“こかし“や肘・膝のテクニックを用いて攻撃する(組み付いている)展開になります。
ここでの加点・減点の仕方がまた少し複雑で、素人目には難解かもしれません。
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例えば、対戦相手をこかし(倒し)にいった時に、もつれて相手が自分の上に覆い被さったとします。
自分が倒したのにも関わらず、最終的に自分が下になってしまうと減点対象となってしまいます。
こういった鬩ぎ合いが多々あり、タイで長期間練習を積まないと、実感レベルではなかなか理解出来ないかもしれません。(私は二回ほど約一ヵ月の修行に行きましたが、何となくでした…)

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~まとめ~
キックボクシングは“相手をKOするためにどれだけのダメージを与えたか“が採点基準であるのに対し、ムエタイは“KOすることを前提にしてますがムエタイとしての技の美しさや正確性“をより重要視します。

少し歯切れの悪い言い方になってしまいましたが、それだけ根本的に“基準差“があるということです。

日本のキックボクシングファンがタイで日本人選手を応援すると、解せない歯痒い気持ちになることが多いのです。

またこれは逆も然りで、タイ人からしてみれば日本のキックボクシングやK-1の会場で、同じような思いをしている訳です。

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